「優先座席で携帯オフ」改定について思う事
総務省が
「携帯電話の電波が心臓ペースメーカーなどに影響をおよぼす可能性は非常に低い」
として、新たな指針を打ち出すことを決めました。
これにより、「優先座席で携帯オフ」というルールは見直されるでしょう。
まあ、以前から根拠があまりないなどと言われていましたね。
しかし、ネットの反応を見ていると何か勘違いしている人の多いこと・・
まるで、
「優先座席で携帯オフ」なんて誰が決めたんだバカ野郎! と言わんばかり。
配慮は日本の文化であり美徳だと思っている私にとっては、とても気になります。
いくつかご紹介します。
かなり昔に携帯で時間見ようとしたら「ここ優先席なんですけど。わたくし心臓弱いの」とか言われて携帯出しただけなのに?ってなったことがある
?ってなるのは、あなたの心臓が強いからです。
いつの間にか「マナー」にされているのが腹が立ちますね。決して科学的ではないルールが長年に渡って社会の中に存在し続けているって結構怖い話ですよね。この先もこういう、「その根拠はどうなの?」って言いたくなるようなトンデモルールが作られて、それが社会に居座り続ける可能性は決して消えてないということだし。
挨拶で頭を下げるのは、科学的な根拠があるのでしょうか。
私も間違った情報に基づいたルールは変えるべきだと思いますし、
優先座席での電源OFFも改定していいと思います。
しかし、すこし意見が違います。
科学的根拠が無いのに電源オフのルールを作ったのが悪かったとは思いません。
根拠の無い内は配慮するのが当然だと思います。
ペースメーカーに影響を及ぼさない事への科学的根拠もって改定したわけですから、
何も、おかしな感情が湧きません。
随分前の事ですが、こんな事がありました。
優先座席に座る初老の女性が隣の男性に、申し訳なさそうに言いました。
自分はペースメーカーを入れています。
携帯をいじるのをやめてほしい。
とても丁寧に、小さな声で気を使いながら言ったように見えました。
男性はムッとして科学的根拠がどうのこうのと反論しました。
もともと気の弱そうな女性は、
理解しました。しかし、それでも怖いのです。
そう言いました。
勇気を振り絞って言ったように見えました。
男性は、まるでバカな人を見るような顔をして、
大袈裟なジェスチャーをしたあと、女性を無視しました。
それで女性も諦めたようでした。
私も気が弱いのですが、
やり取りを見ていてこの男性にムカついたので、女性に加勢しようとしました。
その時、私と同じように頭に来ていたらしいおじさんが、
「向こうへ行け!」と言いました。
男性は「チッ」と言って、去って行きました。
マナーとはなんでしょう?
怖いと思う人がいます。
怖さの分からない人がいます。
だから、ルールは必要なのです。
時に間違ったルールも作られます。
私は、それでもいいと思います。
もし、あなたがペースメーカーを入れていて、安全だと分かっていても、
ここに座りたいと思いますか?